本文へスキップ

New smileツーリングクラブは東京都多摩地区を拠点とするバイクツーリングクラブです。

見出しTOURING ANNOUNCEMENT

break time  ちょっと いい話!

第1号   by イッシーさんさん 
充電池を長持ちさせよう。
メンバーのグループ雑談で「インカムの充電池が壊れて充電できません、困りました」と言う話があり
充電池の取り扱いをどのようにしたら良いのか?という話題があがりました。

スマホ、携帯、ゲーム、モバイルバッテリー、電動自転車、歯ブラシにまで
持ち出し可能な機器にはほとんど採用されてる充電池
種類があって特徴や取り扱い方法が異なるのはご存知でしょうか?

電池の種類ごとに長持ちのコツを紹介します。

・リチウム充電池(リチウムイオン電池、ポリマー電池)
今主流の充電池です、小型、軽量で大容量※1
スマホを筆頭に大抵の機器はこのタイプの充電池を使用しています。
非常に繊細な充電池で取り扱いを誤ると火事、故障の原因になります。

<重要・注意>
密閉空間、不安定な場所、移動状態(鞄やケース、ポケット内等)での充電は絶対にしてはいけません
簡単に発火します、目の届く、安定した場所で充電して下さい。

長持ちのコツ
☆充電が空の状態で長い時間放置してはいけない。
過放電という電圧が極端に低下する現象が起きます。
1度ぐらいなら大丈夫と言うことは無く、1度でも回復不可能なダメージになります。
空になった充電池は速やかに一度充電してから保管する様にしましょう。

また機器を利用することが無くても半年に一回は充電しておきましょう。
充電池は自然に電圧が低下して行きます、放っておくと自然に過放電になってしまいます。

(雑談での充電池の故障の件は空の状態で長時間放置していたとのことですので
おそらく過放電が原因だと思われます)

☆まめに充電しましょう。
「充電池って充電回数が限られてるんでしょ?なら目一杯まで使って充電しないと損じゃね?」
「空になってから充電しないとダメだって、婆っちゃが言ってた」
と思っている人いませんか?

リチウム充電池は違います、むしろその逆です。※2
以下に充電池の残りの容量と充電回数のデータを載せておきます、()内はリチウムポリマー充電池

残り容量 充電回数 寿命まで使える容量(100%-残り容量%)×回数
0% 300/(600) 30000/(60000)
40% 600/(1500) 36000/(90000)
60% 1500/(3000) 60000/(120000)
80% 1500/(9000) 30000/(180000)
90% 10000/(15000) 100000/(150000)

説明書にある「300回充電可能」というのは空っぽにした状態で300回充電できるということなのです。

残りの電池容量が多いうちに充電しておいた方が充電できる回数は多いのです。
残り容量90%で充電するのは利用を考えると非現実的でしょうから
半分になる前ぐらいから充電するのがコストパフォーマンス的に良いということになります。

外出先ではモバイルバッテリー等でまめに充電して、家に帰ってすぐに充電器に置くようにしておけば
本体の充電池の寿命は飛躍的に伸びると思います。
モバイルバッテリーの充電池の寿命が早まりますがスマホ等の充電池交換に比べれば全然安価ですよね。

充電池を空になるまで使うのは過放電の恐れもあり、充電回数も損ですのでまめに充電しておくことを心がけましょう。※3

☆充電中にはあまり操作しないこと。
充電中は充電池自体が非常に高温になります※4、リチウム充電池は高温を嫌います。
それに電子機器は使用するだけでもかなりの高温になります。

充電中は高温になるうえに機器を操作してさらに温度を上昇させる行為は充電池の寿命を縮めます。
また充電時間も長くなってしまうので良いことはありません。

充電池を消耗させずに機器を使用する方法はアダプターやモバイルバッテリーを接続し
充電完了表示が出てから操作することです。

また保管する場合でも高温になるような車内や暖房温風の近く、熱気溢れる服ポケットの中
熱のこもる場所などは避けましょう。

・ニッケル充電池(ニッケル水素電池、ニッケルカドミウム電池)
主に単3、4乾電池の形をした充電池です、乾電池から置き換えができる機器※5が多く
充電回数が2000回以上と謳う製品が多い、とてもエコロジーな充電池です。
LED懐中電灯、テレビのリモコン、時計、従来の乾電池を駆逐する勢いです。

長持ちのコツ
☆使い切ってから充電しましょう。
機器の電池交換のサインが出るまで使い切りましょう
LED懐中電灯なら暗くなり始めたら、リモコンなら操作できなくなるまで、時計は止まるまで(止まると不便ですが)
そして使い切ったら速やかに充電池を機器から取り外してください。

「空になってから充電しないとダメだって、婆っちゃが言ってた」
というのはこのタイプの充電池の話なのです。
ニッケル充電池にはメモリ効果※6と言う現象があります。

(■長ければ省略 ここから
簡単に言いますと充電を開始した時の事を覚えているかのように振舞う現象です
充電池の残りがまだある状態で充電をしますと
「もう充電してくれるの?ラッキー次からこのくらいになったら空って言います」
と実力を出し切らない甘えた状態になってしまうのです
でも安心して下さいこの現象は1、2度では発生しません
何十回もこのようなことをしていると徐々に進行していくのです。

◇メモリ効果がおきてしまったら
充電したのにすぐに切れる、機器の操作できる時間が極端に悪くなった場合は
メモリ効果がおきている場合があります。

このメモリ効果は解消できるのです
充電器に「リフレッシュ、放電機能」がある場合はそれを利用します
「リフレッシュ(refresh) 放電(discharge)」というボタンがありますので
押すとメモリ効果を打ち消す動作を行ってから充電を行います
ただし1回でメモリ効果を打ち消すものではありません
再度充電するときにも利用するようにしましょう。

この機能が無い充電器の場合は諦めて下さい。
その充電池は見切り付けて、新しい充電池に交換して注意して使用しましょう。
専門的な知識や道具を使用しないでネットで調べた方法を実施すると充電池を確実に痛めます。
■ここまで)

☆急速充電はしない。
充電器によっては「急速充電」が可能だと思います。
「急速(quick)」ボタンで2、3時間で充電完了、なんて便利なんでしょう。

ですがこの急速充電、充電時間と引き換えに充電池の寿命が一気に短くなります
満タン充電しても普通に充電した時と比べると容量が少ないです。

時間に余裕がある場合は急速充電をしないことをお勧めします。

他にもありますが利用者が出来る事はこんな感じです。

充電池の話は諸説あり様々なご意見があると思います。

記事の内容はメンバーとの雑談の中で行われた会話を
私(Issy)の知識と経験の範囲で答えたものを書き起こし追記したものです。
当ツーリングクラブを代表しての意見、主張、宣伝ではありません。
また記事の内容によって事故、被害、損失等が発生したとしても保証、責任、謝罪等は一切ありません。

※1、容量 蓄えておける電気の量のこと
※2、http://batteryuniversity.com/ BU-808: How to Prolong Lithium-based Batteries から引用
※3、満タン充電状態で電気を入れた状態のままで長期間保管はお勧めしません。
※4、異常に熱くなる充電池は設計不良、リコール対象の場合があります、ニュースや説明書をよく確認しましょう。
※5、機器によっては利用できない場合があります、説明書を確認しましょう。
※6、FDK(パナソニック)のeneloop (エネループ)はメモリ効果がほとんど発生しないと謳っています。
エネループを筆頭に昨今のニッケル水素充電池の技術革新は目覚しいものがあります
「継ぎ足し充電可能」「メモリ効果を受けにくい」と表記されている製品の場合は
リチウム充電池と同様にまめに充電したほうが良いです。

メモリ効果が少ないと謳っているニッケル水素電池(一例)
FDK(パナソニックOEM) eneloop (エネループ)
パナソニック 充電式EVOLTA(エボルタ)
東芝 IMPLUSE(インパルス)
日立マクセル ecoful(エコフル)
Amazon Amazonブランド電池、中身は日本メーカー、OEM製品


ん〜〜 ブレイクタイムでは なくなりましたね!(笑)

バナースペース


New Smile Touring Club

サイト管理人 kouzuma
連絡先 ks@newsmile.kouzuma-s.com